嶽林寺宝蔵特別公開 「宝蔵開館15周年記念」
嶽林寺は永正二年(1505年)在天禅師を開山として、小川城二代小川次郎景祐公を開基に開創。天下の僧録 雙林寺近門七ケ寺の総代として本寺後見を勤めており、江戸時代には五ケ寺の末寺を擁し、大本山総持寺元輪番地、義民茂左エ門と白子屋お駒の菩提寺としても知られております。開創以来509年に及ぶ長い歴史を有し法灯を伝えてきましたが開創以来数回の火災により 多くの什宝、古文書等を失っています。しかし山門不出の法宝として宝蔵に秘蔵されてきた開山禅師在判の「正法眼蔵嗣書巻」をはじめ典籍、文書、軸物、仏像、法具を所蔵。平成10年には「正法眼蔵」研究の第一人者であり曹洞宗文化財調査委員も勤められていた駒沢大学河村孝道教授(現名誉教授)が来山。嶽林寺所蔵の什物を調査されました。その結果「正法眼蔵嗣書巻」は開山禅師により中世(室町時代)に書かれた古写本であり貴重なものと判明し、掛軸、典籍等に関しても高い評価を頂戴いたしました。嶽林寺ではこの寺宝調査を契機に、平成10年「嶽林寺禅文化研究会」を発足、翌年より宝蔵の公開を行っております。
本年は宝蔵開館15周年という記念の年を迎え宝蔵特別展を開催致します。
平成26年6月28(土)・29日(日)
午前10時~午後9時
〔6/28みなかみ町ホタル祭り開催日〕
《後援》
上州三十三観音霊場会
禅文化洞上墨蹟研究会
≪特別公開≫
◎特別什宝として宝蔵にお祀りされている上州三十三観音の二十七番札所本尊『十一面観音』を公開致します。
◎開山禅師により中世(室町時代)に書かれた古写本であり宗門でも貴重な典籍である『正法眼蔵嗣書巻』を公開致します。
◎青柳琴遷の畢竟の名作として知られ「児玉果亭とその一門」に掲載されていた『慈母観音』が発見され嶽林寺宝蔵に収蔵されました。この度の「宝蔵開館15周年記念」に併せ初公開致します。